2014年5月13日火曜日

お勧め本『エコロジカルソーシャルワーク‐カレル・ジャーメイン名論文集』著:カレル・ジャーメイン他、編訳・著:小島蓉子

「生活モデル」という概念を世に広めたカレル・ジャーメイン氏が書かれた論文集です。訳者の小島氏が「生活モデル」の考え方を日本に紹介するべく、ジャーメイン氏の有名な論文を集めて翻訳・出版されました。初版が1992年と結構古く、内容はやや抽象的ですが、ソーシャルワークの機能を色々な概念を用いて見事に説明しています。

現場で何年か働いてから読むと、「そうだよ。確かにそうだよ。」とうなずくことが多く、現場実践の基礎として理論を学ぶことがいかに大切かということを実感できます。他の職種の方から、「ソーシャルワークって何?あなた達のやっていることってよくわからないね。」などと言われた時、この本を読んでいると即座に説明できると思います。「私には理論なんか必要ないです。」と思っている方にぜひ読んでいただきたいです。


ちなみに、ジャーメイン氏は1995年に亡くなっていますが、氏の代表的理論書、「The Life Model of Social Work Practice」は第3版まで出版されています。ただ、第3版は、まだ日本語に訳されていません。私は、洋書を読みこなすのはちょっと厳しいので、英語の得意な方、ぜひ訳して出版して下さい。よろしくお願いいたします。

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